Design insight

世界の某都市でプロダクトデザイナーとして活動しています。デザイナーとして印象に残ったデザインに対し、自分の意見や分析を書いていきます。

ブログを書くに至った理由

f:id:whateverdesign:20160814183425j:plain

 

私は世界の某都市でプロダクトデザイナーとして活動しています。

デザイナー歴は10年に届くかといったところです。今回の記事ではそんな私がこのブログを書く理由について書いていきます。

デザインの世界では世界中で毎日新しいデザインが次々に生まれ、インターネットを通して世界中に発信されています。私は仕事柄毎日その新しいデザインに目を通し、情報として入れています。ただそれは、そのひとつひとつを理解しているというよりは、情報が通り過ぎていくという感覚です。

その通り過ぎていく情報を、少し時間をかけて考え、理解しようとすることでそのデザインについての自分の見解を深め、記していきたいと思います。

 

それではなぜそういう考えに至ったかというと、それは私が働いている環境に由来します。私は世界の某都市で外国人に囲まれて活動しているのですが、周りの同僚たちは非常に議論好きでいろんなことに自分の意見を持っています。

 

そんな彼らに対して私はあらゆることに対してそこまで強い意見を持っていないことに気づきました。これはもちろん私個人がその事柄に対して強いこだわりがないと言ってしまえばそれまでですが、日本でこういうことを感じたことはありませんでした。

では何が違うのかと考えた時、今いる環境の人たちに比べ、育ってくる環境で文化的にそれほど議論ということを日常的にして来ていなかったことや、協調することを大切にする文化的側面にも原因があるのではないかと感じています。

世界の中には自己主張が強いことに対して非常にポジティブでありリスペクトを抱く人たちがいて、逆に多くの事柄で周り同調しやすい人たちは意見がないと見なされ、強く意識されることはありません。

 

つまりこのブログでひとつひとつのデザインについてより深く考え、意見を強く持つことで自分のデザインの価値観をより強くクリアに、自分がデザインを見る際のビジョンを明確にしていきたいというのが意図です。

もちろん違った意見を持つ人もいるでしょう。しかしそれはそれで問題無いのです。重要なのは正しいか正しく無いかよりも自分なりの意見を強く持ち、それを発言していくことだと思います。